雨のなか、「共謀罪」への反対集会に参加する人たち=13日午後7時14分、東京都千代田区、金川雄策撮影
今国会の会期末が18日に迫るなか、「共謀罪」に反対する市民集会が13日夜、東京・日比谷で開かれ、主催者発表で約5200人が参加した。野党4党の党首らも駆けつけ、「廃案に追い込もう」と訴えた。
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参院での審議で政府は、環境保護団体や人権団体も組織の性質が一変すれば適用対象になりうるという見解を示した。環境NGO「グリーンピース・ジャパン」事務局長の米田祐子さんは、「市民社会を萎縮させる法律を許していいのか」と声を上げた。
法案に反対する京都大の高山佳奈子教授は、参院でも与党が採決を強行する可能性も念頭に、「今週だけで戦いが終わるわけではない。あきらめずに頑張ろう」と呼びかけた。
原発再稼働に反対する活動を続ける阿部めぐみさん(67)=東京都港区=は、会社を早退して駆けつけたという。「誰かの思想を別の誰かが『問題だ』と判断し、罰するなんておかしい。黙ってはいられない」
集会終了後、参加者らは「共謀罪反対」などと書かれたプラカードを持って、銀座の繁華街をデモ行進した。(志村英司)