(17日、DeNA14―5オリックス)
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ふてぶてしい顔つきに、ずんぐりとした体形。その風貌(ふうぼう)から島根・開星高時代に「山陰のジャイアン」と呼ばれ、強烈な個性で甲子園を沸かせた。あれから6年。念願のプロ初安打を豪快なホームランで飾った。
七回2死一塁で巡ってきた代打のチャンス。「ようやく、プロ選手として一歩を踏み出せました」。初のお立ち台で声を詰まらせた。
右の大砲として期待されたソフトバンクでは、けがもあり2軍と3軍の往復だった。3年目のオフに育成選手に。その1年後、「これで終わったら後悔する」と、他球団との契約を目指してトライアウトを受験。ソフトバンクとの育成契約を断り、退路を断った。
DeNAに拾われ、2年目。「あの時は、この世界には戻れないかもしれないという賭けだった。今日のホームランで、よかったと思える時がきたと思う」
女手一つで育ててくれた母、みゆきさんは、手の手術を受けて入院中だ。「テレビ越しに野球をやっている姿を見せられた。元気になってほしい」。母に贈るホームランボールを、そっとカバンにしまい込んだ。(波戸健一)
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○ラミレス監督(D) 初本塁打の白根に、「右の代打の育成はチームの課題。今日の本塁打で自信をつけてほしい」。
○戸柱(D) 前夜の3ランに続き、決勝の満塁本塁打。「いつもと声援が違うように感じた。『ここで打てる』という雰囲気を作ってもらいました」