「津久井やまゆり園」の玄関前で献花し、手を合わせる人たち=26日午後、相模原市緑区、関田航撮影 相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害され、職員を含む27人が負傷した事件から26日で1年。雨の中、現場となった園には終日、多くの人が献花に訪れた。地元や横浜市では犠牲者を悼み、事件の背景を考える集いが開かれた。 特集:相模原の殺傷事件 「亡くなった子たちは空の上で眠っている。涙雨なのかな」。事件で重傷を負った尾野一矢さん(44)の父、剛志(たかし)さん(73)は献花台に花束を捧げ、そう語った。母のチキ子さん(75)は涙を流しながら、「1年を思い出し、頭も心もくちゃくちゃです」と話した。 園内の居住エリアのうち、「いぶきホーム」では最多の15人が死傷した。同じエリアで生活していた男性(45)は母親と一緒に園を訪れた。男性は無傷だったが、事件の記憶が鮮明に残る。母親によると、男性はこの日、「26日だよね。○○君死んじゃった。○○君は刺されて血が出てた」と語ったという。 男性の黒髪は事件後、白髪だらけになり、手をしきりに揺するようになったという。母親は「彼にとっては忘れられない日。早く穏やかに平穏に暮らしたい」と涙ぐみながら話した。 園の入倉かおる園長(60)も… |
「涙雨なのかな…」献花の列 津久井やまゆり園事件1年
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