平和式典に臨む被爆者代表の山中エミ子さんと川原弘さん(左)=6日午前7時43分、広島市中区、伊藤進之介撮影 ■「体験語る、それが使命」 広島県の被爆者代表 特集:核といのちを考える 山中エミ子さん(83)=広島県呉市=は6日、初めて平和記念式典に参列した。広島県の被爆者代表として原爆死没者慰霊碑に菊の花輪を捧げ、一礼した。 1945年8月6日。 眼科への道中で、げたの鼻緒が切れた。「暑いけん、中に入って接(つ)げんさいや」。そばの工場のおじさんが麻ひもをくれた。 午前8時15分。 1・4キロ離れた場所で原爆が炸裂(さくれつ)した。太陽が落ちたような閃光(せんこう)。前掛けかと思えば、はがれた皮膚が垂れ下がっていた人。川に浮かぶ無数の遺体……。拭い去れぬ記憶が、ずっと式典会場の平和記念公園から、自身を遠ざけてきた。 呉市の被爆者団体に加わってはいたが、被爆証言はしなかった。「あなたは語るために生かされたんでしょ」。周囲の説得で50歳ごろから証言を始めた。それでも体験を語る度、何度も心の中で「嫌」と叫んだ。 数年後、知人に式典への参列を誘われたが、当日朝、慰霊碑の直前で足がすくんだ。今年参列を打診された時も、断ろうと知人に思いを打ち明けると、こんな言葉が返ってきた。 「最後かもわからんよ」 血小板減少症に甲状腺がん、脳腫瘍(しゅよう)。数々の病を患った。生き延びた自分がやり残したこと。やらねばならないこととは……。 この日5万人の参列者を見て、核廃絶への願いの広がりに気づいた。足は止まらなかった。「平和を願い、体験を語る。それが私の使命なんだと」(佐々木康之) |
「最後かもわからんよ」被爆72年、初めて参列した式典
新闻录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语
相关文章
中国の若者の輪郭:雇用に最も注目するのは?
中国の若者の輪郭:不動産価格・教育に一番関心あるのは?
第14次五カ年計画期間に中国の高齢者が3億人以上に
中国の家電業界にほとばしる新たな活力
変化する女性の消費観 女性を得た者が市場を獲得
中国、2020年欧州特許庁での特許出願が過去最多に
習近平国家主席とガイアナ大統領が電話会談
習近平国家主席とトリニダード・トバゴ首相が電話会談
天津市、スマートエネルギータウンが完成
全水深有人潜水艇「奮闘者」号、三亜市で引き渡し
「凍結期」続く中国大陸部最大の塩湖 青海省
知的財産権の保護を強化し続ける中国
中国代表、米英豪に人権問題を利用した内政干渉の停止を促す
中国1-2月の主要経済指標が大幅増 今年の経済のスタートを読み解く
中国、芸能人は一度の薬物犯罪で永久追放?公安部がコメント
中国、2020年に農村部にUターンして起業した人が1010万人に
モルディブが中国製新型コロナワクチンの緊急使用を承認
中英米などの科学者、3億年前の不思議な木を発見
中国は11年連続で世界一の製造大国 そのよりどころは?
在日本中国大使館:中国製新型コロナワクチンを接種した人の訪中に便宜
中国2月の一線都市不動産価格は前月比上昇幅が縮小
中国1-2月の工業付加価値額、実質増加率35.1%に
中国1-2月の物価上昇率がマイナスに
中日韓スマートシティオンラインシンポジウムが開催
若者がオンライン有料知識コンテンツにお金を払うのはなぜか?
















