聖心ウルスラ―聖光学院 四回表から登板し好投をみせた聖光学院の斎藤=加藤諒撮影
(16日、高校野球 聖光学院5―4聖心ウルスラ)
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聖光学院のエース斎藤は1点ビハインドでの登板にも慌てなかった。「(先発の)前田にはいつも助けられている。今度は自分が」と強い気持ちで四回のマウンドに上がった。
無死一、二塁といきなりピンチを招いたが、「後半に点を取ってくれる。焦りはなかった」。バックの好守もあり、無失点で切り抜ける。チェンジアップが狙われていると感じると、途中からスライダーも織り交ぜ、連打を許さなかった。
「今までやってきたことを信じて投げよう」とこの試合の朝、帽子のつばに「自信」と書いた。1回戦は12奪三振で完封勝利し、「書けるまでのレベルに来た」と感じたからだ。
毎回、ベンチで帽子のつばを見てマウンドへ。プレートに右手を置き「俺はできる」と言い聞かせた。許した点はソロ本塁打のみ。さらに自信がついた。過去、チームは準々決勝進出が最高成績。「ベスト8の壁を絶対に越えてやる」。力強く言い切った。(大坂尚子)
■聖光学院・松本、足で勝ち越し点
聖光学院に勝ち越し点をもたらしたのは2番松本の足だった。五回、先頭で左前安打を放ち、二盗を決める。そして、「投手が投げた低いボールは常に狙っている」と二塁から二つの暴投で本塁を踏んだ。50メートル走は6秒0でチームで2番目に速い。「スタートが苦手なので練習をしている」。その成果が出た。
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聖光学院は2年連続3回戦進出。通算7度目で、最高成績は過去4度の8強入り。