


パラスポーツを観戦したこと、ありますか? 昨夏のリオデジャネイロ・パラリンピックに向けたテレビ番組でMCを務めたことをきっかけに、パラスポーツに「一気にはまった」という女優の広瀬アリスさん(22)にパラスポーツならではの魅力を語ってもらいました。きょうで2020年東京パラリンピック開幕までちょうど3年です。
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特集:マツコ・デラックス×パラアスリート
パラスポーツを初めて生で見たのは、車いすバスケットボールの試合でした。迫力に驚きました。車いす同士が激しくぶつかる時、まるで鈍器のような「バチーン」という音が体育館に鳴り響くんです。だけど、ルールもゴールの高さも、健常者のバスケットと同じ。私自身がバスケットをしていたので、そのころを思い出して燃えましたね。
NHKの「パラリンピックタイム」や「ハートネットTV」の番組で、いろんな競技の体験をさせてもらいましたが、全部楽しかった。一番苦戦したのは、義足を模した器具をつけての走り幅跳びでした。器具に体重を乗せて踏み切るのが怖かった。教えてくれた山本篤さんの下半身を見ると、左右で筋肉のつき方がまるで違うんです。走ったり跳んだりできるようになるだけで大変なのに、さらに記録に挑むのは並大抵の努力ではないと思いました。
ラグビーは車いすを思い切りぶつけるタックルをしてもらったんですが「ああもう無理無理ー!」って叫んじゃいました。ボッチャは一緒に楽しめる競技でしたね。収録が終わった後、「もう1ゲームお願いします!」と頼んでしまいました。負けましたけど。体だけでなく頭を使わないといけないところが面白くて。
車いすラグビーのあまりの激しさに、ケガしてさらに重い障害を負うのではないかと心配になって、選手の皆さんに聞いてみたんです。「大丈夫なんですか」って。そうしたら「その時はその時です。スポーツにケガはつきものですから」ですって。そういう選手の思いを知ってもらって、パラスポーツのイメージを変えたいな、と思いました。
以前は正直、同情が大きかった…