防御の練習に励むSH藤原忍(左)とSO松永拓朗(右)
関西大学ラグビーが30日に開幕し、昨季覇者で全国大学選手権4強の天理大は京都・宝が池で立命大と対戦する。試合を動かすハーフバック団はSOが松永拓朗(大阪・大産大付)、SHが藤原忍(日本航空石川)の1年生コンビが先発する。就任20年以上になる小松節夫監督も「開幕戦では(ハーフ団を1年生が組むのは)ほとんど記憶にない」と語る。
松永は高校時代に花園出場経験がなく、全国的には無名。ただ、確実に陣地を稼ぐロングキックとスペースを見つけて走り込むセンスが光る。何より小松監督が評価するのは安定感だ。
今夏、大学王者の帝京大、東海大など強豪との練習試合で先発した。「プレッシャーを感じて慌てたり、けがしたりするかなと思ったが、やれていた」
攻撃を指揮するポジションだ。ただ、先輩についていく、とは考えない。「自分の判断でチームを引っ張る。それが先輩を支えることだと思っています」
SH藤原は練習の合間も笑顔が絶えない。「へらへらしていると言われることもあるけど、ラグビーが楽しいからそうなってしまう」とまた笑った。
大きな声でFW陣に指示を出しながら密集周辺で軽快に球をさばく。スピードを生かした突破も魅力だ。
花園には出場したが、年代別代表の経験はない。「相手に代表クラスがいれば逆に絶対抜いてやろう、止めてやろうと思う」と強気だ。入学後に脱臼癖のあった左肩を手術したが、松永同様に今夏の練習試合で信頼を得た。
CTBの王子拓也主将は「強心臓なのは共通している。2人のコンビは攻撃にテンポの良さをもたらしてくれる」と信頼を置く。
天理大はFW、バックス陣とも充実の戦力で今季も優勝候補筆頭。初の大学日本一を見据える。「学年は関係ない。目標のためにプレーするだけです」と2人は口をそろえる。(有田憲一)
9月30日
12:00 同大 ―関学大 宝
14:00 立命大―天理大 〃
12:00 関大 ―近大 鶴
14:00 摂南大―京産大 〃
10月8日
12:00 摂南大―近大 宝
14:00 天理大―関学大 〃
14日 12:00 京産大―関大 〃
14:00 立命大―同大 〃
15日
12:00 関学大―近大 鶴
14:00 摂南大―天理大 〃
22日
12:00 立命大―京産大 皇
14:20 関大 ―同大 〃
28日
12:00 京産大―関学大 宝
14:00 同大 ―摂南大 〃
29日
12:00 近大 ―立命大 天
14:00 天理大―関大 〃
11月4日
12:00 関学大―摂南大 神
14:20 関大 ―立命大 〃
5日
12:00 京産大―同大 鶴
14:00 近大 ―天理大 〃
19日
12:00 関大 ―関学大 〃
14:00 近大 ―同大 〃
12:00 立命大―摂南大 皇
14:20 天理大―京産大 〃
25日
12:00 京産大―近大 西
14:00 同大 ―天理大 〃
26日
12:00 摂南大―関大 ヤ
14:00 関学大―立命大 〃
※宝は宝が池、鶴は鶴見緑地、皇は皇子山、天は天理親里、神は神戸ユニバー、西は西京極、ヤはヤンマーフィールド長居