連合の定期大会であいさつする神津里季生会長=4日午前9時20分、東京都千代田区、柴田悠貴撮影
連合の神津里季生(こうづりきお)会長は4日、東京都内で開かれた連合の定期大会で、小池百合子・東京都知事が率いる新党「希望の党」が民進党からの合流組の一部を排除した衆院選の公認決定について、「(民進党で公認を得ていた)連合の組織内候補を含めた候補者の中には厳しくつらい思いを重ねてきた方が少なくない。極めて遺憾だ」と批判した。
【動画解説】衆院の解散って…そもそも何?
特集:2017衆院選
衆院選の直前に支援していた民進が分裂した状況を念頭に、神津氏は「いま足元はカオス(混乱)のなかにあると言っても過言ではない」と述べた。
連合は今回の衆院選で希望との政策協定は結ばず、特定政党の支援は見送る方針。神津氏は「連合の政策・理念を共有し、地道な取り組みを重ねる同志の勝利に向けて全力をあげる」と述べ、希望や枝野幸男・元官房長官が立ち上げた「立憲民主党」、無所属に分かれた民進出身の候補を個別に支援する考えを示した。(南彰)