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重厚ソフトバンク打線、12球団一の破壊力 注目選手は

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2017-10-27 14:46:45  点击:  切换到繁體中文

 

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パ・リーグのクライマックスシリーズを制して、2年ぶりに日本シリーズに進出したソフトバンク。12球団一の164本塁打を放った強力打線を引っ張ったキーマンたちの活躍を、データとともに振り返った。(甲斐弘史)


ソフトバンク投手陣、盤石のV方程式 締めは最強守護神


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デスパイネの成績



■2冠のデスパイネ、規格外のパワー


丸太のように太い腕と、ぶ厚い胸板。キューバの大砲がバットを振り切ると、打球はピンポン球のようにフェンスを越える。来日から3年間無冠だったデスパイネが、新天地で「キング」の称号を手にした。


ソフトバンクに足りなかった「長打力」というピースを埋めて余りある活躍を見せた。一昨年まで中軸を担った李大浩が退団した影響もあり、昨季はリーグ3位の114本まで減ったチーム本塁打数を再びリーグ1位(164本)に押し上げた。3年総額推定で12億円という大型契約でロッテから移籍し「数字はついてくると思って毎試合出場した」。求められた明確な役割に、規格外のパワーで応えた。


開幕から主に「5番・指名打者」に固定され、アーチを量産した。移籍1年目で来日最多となる35本塁打、103打点を記録し、本塁打王と打点王のパ・リーグ2冠を獲得。得点圏打率が3割を超える勝負強さも発揮し、サヨナラ打は今シーズンだけで2度放った。お立ち台でのインタビューを締めくくる「デスパ、いいね」の決めぜりふは、ファンにはすっかりおなじみの光景になった。


ロッテ時代は屋外球場だった本拠が、ドーム球場になったこともデスパイネには有利に働いた。「パワーヒッターは(打球が)風で戻される時もある。こっち(ヤフオクドーム)はバッター有利だなと感じた」


2014年の来日から縁遠かったリーグ優勝に導き、CSも突破。誰よりも欲していた勝利の美酒を2度味わった。「自分が打っても負けたら意味がない。日本一は絶対とります」。3度目も自らのバットでたぐり寄せる。


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内川聖一の成績



■主将・内川、けが乗り越え闘志


デスパイネとともに中軸を担うのが内川だ。ワールド・ベースボール・クラシックでも日の丸を背負った4番打者は開幕から好調を保っていたが、交流戦で首を捻挫。優勝争いが佳境となった7月下旬には左手親指を骨折して長期離脱を余儀なくされた。それでも、CS前にチームに復帰した。2014年に日本シリーズMVPに輝いた主将は「日本一になるチャンスをつくってくれたみんなに恩返しできるくらいの活躍をしたい」。


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松田宣浩の成績



■タフな松田、経験も十分


3季連続で全試合に出場するタフさと持ち前の明るさで引っ張る松田は、3季連続で20本塁打以上を放ち、プロ通算200号も達成。日本シリーズ出場4回目と経験は十分だ。CSで柳田もけがから復帰し、左右の大砲がそろう強力な布陣で昨季逃した頂点をとりにいく。


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中軸を担ってきた柳田悠岐



■電撃復帰の柳田、大舞台間に合った


レギュラーシーズンでチームの屋台骨を支えたのが柳田だ。7月末に離脱した内川に代わって4番に座り、リーグ優勝に貢献。右脇腹痛で9月21日に登録を抹消されるまで、リーグ2位の打率3割1分と、同2位タイの99打点、同3位タイの31本塁打を残した。


全治3週間の診断で、クライマックスシリーズでの復帰も危ぶまれた。だが、達川ヘッドコーチは「無理はさせられないが(広島商高の)先輩としては、さらしを巻いてでも出てこいと言いたい」と話すなど、替えの利かない大砲の復帰を首脳陣は待望した。


22日のクライマックスシリーズ第5戦で緊急昇格すると「1番中堅」で即スタメン出場。ぶっつけ本番で2安打1打点と活躍した。「(球宴の)ホームラン競争の方が緊張した」と余裕の表情。強力打線を形づくる最後のピースが、最後の大舞台に間に合った。


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将来の大砲候補とされる上林誠知



■上林、急成長の21歳


外野のレギュラー格として急成長したのが、高卒4年目の上林だ。


初の開幕スタメンの座を射止め、規定打席にも初めて到達した。「(規定打席に)届かないと評価されないのでよかった」。オフの自主トレでは「師匠」と慕う内川や広島の鈴木らに学び、定評のあったバットコントロールと俊足に加え、体重増に取り組んで飛距離も伸びた。打率は2割6分を残し、13本塁打と51打点はともに自己最高。守りでも、持ち味の強肩でリーグ最多の10補殺を記録した。


「期待以上の働き。打つだけじゃなくて、守りも去年に比べれば見違えるほどよくなっている」と工藤監督。球宴にはファン投票で初選出され、11月の「ENEOS アジア・プロ野球チャンピオンシップ」に出場する野球日本代表・侍ジャパン入りも果たした。将来の大砲候補とされる21歳が、にわかに脚光を浴びている。


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育成出身の甲斐拓也



■扇の要、甲斐に存在感


正捕手不在が続いたホークスに若い力が台頭した。育成出身で高卒7年目の甲斐が、捕手の中でチーム最多103試合に出場した。


170センチと小柄ながら武器は自慢の肩だ。盗塁阻止率はリーグ3位で、何度もピンチの芽を摘んでチームを救った。打撃でも育成出身初となるプロ初アーチ満塁本塁打を放つなど、出塁率は3割を超えた。「リードだけじゃなくて、打つ方も結果を残してくれている」と工藤監督。同僚の上林とともに、11月の「ENEOS アジア・プロ野球チャンピオンシップ」に臨む侍ジャパンにオーバーエージ枠で選ばれた。


昨季までの出場数は通算わずか15試合だった。登録名を名前の「拓也」からフルネームに変更し、「1年間、ここ(1軍)で野球をやらなきゃいけない」と覚悟を決めて攻守に奮闘。高谷、鶴岡の両ベテランに割って入った24歳が扇の要として存在感を示している。



 

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