神奈川県大井町の東名高速下り線で6月、ワゴン車が大型トラックに追突され、萩山嘉久さん(当時45)、友香さん(同39)夫婦2人が死亡し、娘2人がけがを負った事故。自動車運転死傷処罰法の過失運転致死傷容疑などで逮捕された建設作業員石橋和歩容疑者(25)=福岡県中間市=が、より罰則の重い同法の危険運転致死傷罪などで起訴されたの受け、娘2人らがコメントを出した。
東名の夫婦死亡事故、危険運転罪適用し起訴 罰則重い罪
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〈高校1年の長女〉 今回の事件を、重い罪で処罰することは、難しいと思っていました。でも、自動車運転過失致死傷罪ではなく、危険運転致死傷罪で起訴できたと知り、本当に良かったと思っています。これを機会に、あのような無謀な行動をする人が減れば、嬉(うれ)しいです。
〈小学6年の次女〉 危険運転致死傷罪で起訴されて、良かったです。悪いことをしたのに、なぜ、軽い罪になってしまうのか、重い罪で処罰してもらいたいとずっと思っていました。(容疑者には)二度と運転してもらいたくないです。
〈萩山友香さんの父〉 どんな罪で処罰されたとしても、娘は帰ってきません。それでも、できるだけ重く処罰してもらいたいという気持ちは、ずっとありました。警察官や検察官には、事件が起きて以来、本当に熱心に捜査してもらい、感謝以外に言葉が見つかりません。私には、法律のことは良くわかりませんが、危険運転致死傷罪で起訴してもらったことについては、感謝しています。