愛知県犬山市で2011年、女性(当時27)を殺害して福井県の九頭竜湖に遺棄し、別の女性(同26)にも暴行を加えて死なせたとして、殺人や傷害致死などの罪に問われた林圭二被告(45)の控訴審が1日、名古屋高裁であり結審した。判決は12月4日に言い渡される。
弁護側は、一審の論告求刑後に裁判所が訴因変更の検討を促し、検察側が起訴内容を変更した点について「公平な裁判を受ける権利を侵害した法令違反がある」と主張。また、共犯者の供述の信用性を否定するなどした。
弁護側は一審で、傷害致死罪は無罪を主張したが、名古屋地裁は同罪の成立を認定し無期懲役(求刑死刑)の判決を言い渡した。検察側が控訴しなかったため一審より重い刑は言い渡されない。