女子フリーで演技する樋口新葉=白井伸洋撮影
フィギュアスケートの全日本選手権は宮原知子が女子を制して平昌五輪代表を決めたが、2枠しかない女子の平昌五輪代表選考は難しくなった。勢いのある2位の坂本花織(シスメックス)か、世界トップが集う国際舞台で場数を踏んでいる4位の樋口新葉(東京・日本橋女学館高)か。
フィギュア特集 Kiss and Cry
平昌オリンピック特集
坂本の評価できる点は、11月のグランプリ(GP)シリーズ最終戦スケートアメリカと、全日本選手権で共に2位になったこと。全日本で大きなミスのない演技を見せ、得点も高く、上り調子。印象はいい。
一方の樋口は、今季GP2戦で3位、2位と、共に表彰台に立った。世界トップ6人が競い合うGPファイナルに出るなど大舞台も踏んでいる。選考基準にある①GPファイナル上位2人②最近3季分の成績による世界ランキング③今季の世界ランキング④国際スケート連盟公認大会で出した今季最高得点――の全てで坂本より上に位置する。特に③と④はトップだ。ただ、全日本の表彰台を逃した影響がどう出るか。
4年前は、全日本男子3位だっ…