打倒関学への思いが強い立命大OL仁川=滋賀県草津市、大西史恭撮影
アメリカンフットボールの全日本大学選手権は来月3日、決勝・甲子園ボウルの西日本代表をかけて立命大(関西1位)と関学大(同2位)が大阪・万博記念競技場で戦う。立命大には「打倒関学」に燃える大男がいる。チーム最重量で体重135キロの攻撃ライン(OL)、仁川(にがわ)雄太(4年、市西宮)だ。決戦に向け、「自分のよさは当たりの強さ。思いっきりぶつかりたい」と意気込む。
立命大が関学大を破り優勝 アメフト関西学生リーグ
アメフト西の頂上決戦、立命意気込み「関学に2回勝つ」
関西学生リーグ最終節だった19日の関学大戦。仁川ら5人の攻撃ラインの奮闘で、RB西村七斗(4年、大阪産大付)らを走らせ、QB西山雄斗(4年、立命館宇治)に余裕を持ってパスを投げさせられた。21―7の快勝。ただ仁川は言う。「全然喜びきれなかった。去年は2回負けてる。あの屈辱は忘れられない」。
仁川は小、中学校時代は硬式テニスをやっていた。幼い頃から大きく、小5の時には100キロを超えた。テニスで左右に振られるとついていけなかったが、「ショットのパワーで圧倒してました」。地域の相撲大会では、幼稚園の年中から小3まで5連覇した。
小学生の時、たまたまテレビで見たアメフトに興味を持ち、「関学の中学部に行きたい」と受験したが、不合格。その後、市西宮高でアメフトを始め、3年間で関学高に4回も負けた。「高2までは関学大に憧れてたし、行こうと思ってました。でも、3年のとき0―40で負けて、『倒したい』に変わった」。「打倒関学」の人生が始まった。
京大を目指した。「逆境の立場…