スバルは20日、完成した車の燃費を確認するために行う「抜き取り検査工程」で、測定値の書き換えがあった可能性があると発表した。燃費が一定の範囲におさまるよう不正に測定値を改ざんしていた疑いがある。今後、外部専門家を交え、改ざんの有無を調べる。
スバルの不正、80年代からか 無資格検査で報告書提出
スバルが無資格者に完成車の検査をさせていた問題で、外部の弁護士が調査した過程で発覚した。聞き取りに対して、一部車種の量産を始めてから一定期間にわたり、「計測値の変更行為があった」と発言した検査員がいたという。スバルは車種を公表していない。
19日、無資格検査問題の報告書を公表したが、燃費測定の改ざんの可能性には言及せず、記者会見した吉永泰之社長は「報告書以外の不正はない」と述べていた。スバル広報は「報告書は無資格検査に関するもので、燃費測定は範囲外。計測値の変更が客観的に確認できておらず、公表を差し控えた」と釈明した。
国土交通省や他メーカーによる…