人口減少と高齢化に直面している宮崎県日南市は、認可保育所に入れない都市部の子育て世代向けの移住相談会を3月10、11の両日、東京都千代田区のヤフー本社で開く。都市部で待機児童問題が深刻化している現状に着目して企画した。受け入れ可能な認可保育所がある市の状況を示して暮らしやすさをアピール。若い移住者を増やす狙いがある。
温暖でプロ野球のキャンプ地にもなっている日南市の人口は約5万3千人で減少傾向が続き、高齢化率は36%。このため市は毎年、東京都で移住相談会を開いてきた。昨年は、市の油津商店街などに進出してきたIT企業数社の関係者も出席してもらい、都会の若い世代向けの移住の相談に力を入れた。
今年は、都市部で認可保育所に入れない待機児童問題に着目。日南は市中心部から車で10~15分ほどの地域を中心に、認可保育所の定員に余裕がある点を強調することにした。市によると、市内には23の認可保育所があり約50人分の定員の空きがあるという。
市は「認可保育所落ちた方必見!」「都市圏の待機児童問題の解決に日南市が一役買います!」といった文言を使いながら、移住希望者が閲覧するウェブサイトなどを通してPRすることにしている。
参加者を少しでも増やそうと、…