昨年末のNHK紅白歌合戦でパフォーマンスするTWICEのメンバー=東京・渋谷のNHKホール、林敏行撮影
「平昌(ピョンチャン)で待ってます。ぜひ来て下さい」
嫌韓、共催W杯が刺激した 平昌五輪、新たな政治案件に
1月上旬、韓国の俳優チャン・グンソクさんが日本のテレビ番組で流暢(りゅうちょう)な日本語で呼びかけた。「グンちゃん」の愛称で知られ、日本でも人気が高いチャンさんは昨年12月、平昌五輪・パラリンピックの広報大使に就任。地元は、日本の「韓流」ファンが観戦に訪れることに期待を寄せる。
昨年末のNHK紅白歌合戦に、9人組の韓国の女性グループ「TWICE」が出場した。Kポップ歌手の紅白出場は6年ぶり。昨年6月の日本デビュー前から、ネット経由で10~20代の女性を中心に人気に火がついた。
ミュージックビデオの再生回数は1億超。両手の親指と人さし指で泣いている顔文字をまねする「TTポーズ」やファッションが注目を集め、女性誌でも特集記事が繰り返し組まれた。韓国以外に、日本出身3人、台湾出身のメンバーもいる。
Kポップに詳しいライターの松谷創一郎さんは「韓国の音楽だから聴いている、という感覚は若者には希薄。単純に『かっこいい』や『かわいい』の象徴になってきた。TWICEの日本出身メンバーが活動拠点として韓国を選んだのも、驚く選択ではなくなった」と指摘する。
〈2003年、NHKのBSが…