平昌五輪の公式記念コインを手にするプロフィギュアスケーターの高橋大輔さん=17日、東京都北区
2010年バンクーバー五輪のフィギュアスケートで日本男子初のメダルとなる銅を獲得したプロスケーターの高橋大輔さんが17日、東京都内で開かれた平昌(ピョンチャン)五輪公式記念コインの記者発表会に登壇し、「このコインのように金メダル目指して頑張ってください」と代表選手へエールを送った。
えんじ色のネクタイにスーツ姿で登場。バンクーバー五輪を振り返り、「国旗が揚がっていくシーンは今でも覚えています。メダルが取れると思っていないくらい、ぎりぎりのところで戦っていたので、そのときはほっとしたりうれしかったり、本当にメダルを取れたのかなと思ったりと、いろんな気持ちが渦巻いていました」と語った。
平昌五輪代表で、右足首のけがからの復帰を目指す羽生結弦(ANA)については、「僕も14年ソチ五輪前にけがをした。(平昌五輪まで)1カ月しかなく、不安や焦りが大きいと思うけど、精神面のコントロールさえできれば、大丈夫ではないか。逆境を力に変えられる選手。見守ってあげたい」と話した。
また、高橋さんは「男子の羽生選手、宇野(昌磨)選手(トヨタ自動車)はトップ2で行ける可能性も出てきている。今まで日本男子がメダル二つを取ることは考えられなかった。そういうことが現実に起こるんじゃないかな、と思う。ぜひ、やってほしい」と期待した。
記念コインは韓国造幣公社が鋳造、韓国銀行が発行し、輸入元は泰星コイン(東京都豊島区)。販売するのは金貨3種類(税込み54万円、同28万800円)と銀貨4種類のセット(同4万9680円)。金貨には韓国の伝統行事をモチーフにしたデザインなどが、銀貨には日本のメダルが期待されるフィギュアスケートやスキージャンプなどが描かれている。1月22日から全国の主要銀行などを通して予約販売を開始する予定。