優勝セールに向けた会議で、商品を手に説明をする担当者=広島市中区
1979、80年以来となるプロ野球セ・リーグ連覇の達成まで、優勝マジック1とした広島カープ。百貨店や商業施設などは優勝セールの準備を急ピッチで進めている。
自前で育てた選手たちが牽引役 広島、ついにマジック1
「今年は2連覇ということで、28(2=連、8=覇)にスポットをあてて、商品をご提供いたします」
そごう広島店(広島市中区)では8日午後、セールに向けた会議で、食品部門の担当者がお買い得品を紹介した。ニンジンなど1袋28円、焼き肉セットが2800円といった具合だ。バッグ、靴、コラボTシャツ……。ほかの各部門も商品を持ち寄って説明した。
同店のセールは優勝翌日から7日間。カープは9月に入って9連勝と波に乗っているため、想定より早い優勝も見込む。昨年の経験を踏まえ、快適に買い物を楽しんでもらうためにレジの台数を増やす工夫も。販売促進部の藤本哲司担当部長は「お買い得商品を用意している。昨年以上に売り上げたい。業界のセールは通常、夏と冬の2本柱なのでチャンスが増えたと思っている」と意気込む。
広島三越(同)も優勝翌日から7日間、「カープ優勝フェスタ」と銘打ってセールを催す。福袋約3千個を用意するほか、セ・リーグ優勝8回目にかけて、婦人雨傘やネクタイなど数量限定800円で販売する。カープの黄金期到来を願い、選手の背番号にちなむ金の商品も9点用意した。
昨年の初日は、初売り時の来客…