公式練習を前に、新しいティッシュケースを眺める羽生結弦(右)と田中刑事=遠藤啓生撮影
フィギュアスケート男子で66年ぶりとなる五輪連覇を目指す羽生結弦(ANA)が12日、試合会場の江陵アイスアリーナの練習用リンクで初めて練習した。ゆっくりと滑り、各種の1回転ジャンプを跳んだ後、1度だけトリプルアクセル(3回転半)ジャンプを、やや前傾姿勢ながら決めた。けがをした右足1本で着氷した。練習時間は40分間あったが、15分で切り上げた。一緒に滑った田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)が「大丈夫」と聞くと、羽生は「うん、大丈夫」と答えたという。
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SPIN THE DREAM 羽生結弦
詰めかけた各国の報道陣に羽生は「お疲れ様です。ありがとうございます。明日お願いします」と言い残して会場を去った。13日に記者会見が予定されている。
羽生は前日夜に宿舎に到着。カナダ・トロントからの長旅だったため、この日は軽めの調整にしたとみられる。
どんな4回転を試合で跳ぶのか、前日の韓国到着時は「調整して、それから決めようと思っています。周りの状況とかも色々考えながら。作戦を立てながら」と話していた。また、「どの選手よりもピークまでの伸びしろがたくさんある」とも言っていた。
男子ショートプログラム(SP)は16日に行われる。(後藤太輔)