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鉄路で行くカンボジア 存在感増す中国

中国は習近平(シーチンピン)政権の対外戦略、シルクロード経済圏構想「一帯一路」に乗って、アジアから欧州、アフリカまで世界中で鉄道の建設にいそしむ。だが、南シナ海の係争などで中国の立場に寄り添う親中の国カンボジアでは、その姿を潜めていた。鉄道事業に触手を伸ばしたものの、地元財閥との交渉が長期化。国を荒廃させた内戦からの復興を象徴する鉄路の将来は、誰が担うことになるのか。


ブゥブッー、ブッブッブー、プワーン――。線路を横切るニワトリを警笛で追い払いながら、紺色の車両が10分遅れで出発した。朝7時すぎなのに、日差しがまぶしい。冷房が寒いほど利いた車内。車窓には民家の軒先が迫り、その後、濃緑の葉の木々や田んぼ、アヒルなどが次々と車窓に現れては消えた。


カンボジアの海の玄関、シアヌークビルと首都プノンペンを結ぶ鉄道(南線)に1月、乗った。267キロを7時間かけて走る。運賃は7ドル(約800円)。乗客50人あまりの大半は外国人の旅行者だった。


南線は1960年代に開業し、70年代後半以降の内戦で破壊された。それをアジア開発銀行(ADB)と豪州政府が中心となって修復。貨物は10年、旅客は16年に運行を再開した。14年ぶりのことだった。


運営権を握るのは地元の有力財閥ロイヤルグループ。鉄道事業のCEOを務める豪州出身のジョン・グイリーさん(59)は「カンボジアは経済成長を続ける若い国。鉄道は地域をつなぎ、発展を支える資源の輸送にも役立っている」と強調する。約30人の運転士ら職員の訓練には豪州から技術者を招いた。プノンペン駅にある本社の一角には、再開を祝って王族やフンセン首相夫妻が乗車した際の写真が飾られている。


一方、フランス植民地だった20世紀前半、首都プノンペンからタイ国境に向けて建設された北線(約386キロ)は現在、カンボジア政府が年内の開通を目指して復旧工事中だ。


ただ、鉄路の前途は楽観できない。南線の旅客列車は週末を中心に一日数便で、観光用にとどまる。同じ区間を走るバスは本数も多く、時間的にも早いのに運賃はあまり変わらない。北線も並走する道路の整備が先行しており、復旧後の需要は未知数だ。


「戦略的意義を持つ中国・カンボジア運命共同体を、手を携えて築きたい」


中国の李克強(リーコーチアン)首相は1月、訪問先のプノンペンでフンセン首相と会談し、「一帯一路」関連のインフラをともに建設する意思を確認した。合意した19の協力案件(計約300億円相当)には、南線と競合する区間の高速道路や、港湾整備が含まれている。


それだけではない。空路でも中国の存在感は絶大だ。プノンペンやアンコールワット遺跡に近いシエムレアプの新空港など空港の整備も進める。中国・雲南の景成集団が出資するJCインターナショナル航空など中国系航空会社がプノンペンに設立されたほか、新規の申請が相次ぐ。中国製の旅客機「MA(新舟)60」を運航するバイヨン航空も、中国・西安の幸福航空などの出資だ。


「MA60」はインドネシアで墜落事故を起こすなど問題が多く報告されている。「国内市場が開拓できず(アフリカやアジアに)輸出している」(中国紙・新金融観察報)とも指摘される機種が、カンボジアの空を飛ぶ。


人口約1600万人のカンボジアは、中国の地方の一都市なみの規模だ。中国は「短期間で実績をあげやすい」(開発金融機関関係者)という高速道路や空路、港湾の開発から押さえ、鉄道は交渉を急がない戦略とみられている。中国企業とロイヤルは協力に合意したものの動きは鈍い。


ひなびた鉄道の経営が行き詰まったとき、「中国が買収に乗り出すのではないか」(現地の日系企業)との見方もある。


「バンブー列車が鉄のシルクロードへ道を譲る」。南線の修復を支援したADBが10年に発表したニュースリリースだ。列車が走らない鉄路に、沿線の住民が走らせた竹製のトロッコは「バンブー列車」とも呼ばれた。再開後に来たる現代的な交通網を「鉄のシルクロード」と例えた。それから約8年。「復旧」の先の将来像は、見通せないままだ。(編集委員・吉岡桂子)


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