中核派全学連の集会会場前で警視庁公安部の警察官に暴行を加えられたとして、参加者ら6人が東京都と警察官に計1200万円の損害賠償を求めている訴訟があり、東京地裁(小野寺真也裁判長)は23日、証拠保全のため東京都千代田区の警視庁本部に立ち入り、警察官が現場で撮影した写真や映像の提出を求めた。
警視庁側が「一般人のプライバシーを侵害する」「今後の捜査に支障が生じる」などの理由で提出を拒み、原告側が昨年9月に証拠保全を申請していた。原告弁護団によると、同庁は再び提出を拒み、保全には至らなかったという。同庁の友利英昭訟務課長は取材に対し「裁判所において係属中の事案であり、コメントは控える」とした。
訴状によると、原告側は2016年9月に東京都中央区の集会会場前で警察官から暴行を受けたとして、同年11月に提訴している。