来日したハリルホジッチ監督
サッカー日本代表のハリルホジッチ監督が2日、来日した。3月後半にベルギーで戦う親善試合2試合に向け、成田空港で取材に応じた監督は、ポルトガル1部ポルティモネンセのFW中島翔哉(23)を初選出する可能性を示唆した。
中島については、既にコーチが試合を2度にわたって現地観戦しており、さらにもう一度視察に訪れる予定。ハリルホジッチ監督は「ここ最近、面白い試合をしている。瞬発力があって活発にプレーし、相手を抜き去っていく。(日本代表に)あまりいないタイプ」と評した。
一方で、「ワールドカップ(W杯)へ向けた準備としては、理想的ではない」と現状を捉えた。欧州組ではDF吉田(サウサンプトン)やFW原口(デュッセルドルフ)らが負傷し、FW浅野(シュツットガルト)とMF井手口(クルトゥラル・レオネサ)の若手は出場機会を失っているからだ。それだけに「この3月はW杯前最後のテストになる。できるだけ多くの選手を見たい」という。国内組の状態も見極めるため、2~4日のJ1は連日視察する構えだ。
ハリルホジッチ監督は昨年末に自宅のあるフランスへ戻って休暇を取った後、海外組チェックのために欧州にとどまっていた。W杯の1次リーグで対戦する相手の映像もチェックし、「どう戦うかのアイデアはもう頭の中にわいている。戦術的なW杯になるだろう」と話した。(藤木健)