国際パラリンピック委員会のアンドリュー・パーソンズ会長と対談する香取慎吾さん=北村玲奈撮影
朝日新聞パラリンピックスペシャルナビゲーターの香取慎吾さんが、大会運営のトップ、国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドリュー・パーソンズ会長と平昌で語り合いました。二人は同い年。会長からは、2020年東京大会開会式でぜひ実現したいというびっくりオファーが。
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特集:平昌パラリンピック
香取慎吾とみた平昌パラリンピック
――国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドリュー・パーソンズ会長と話す機会があった。昨秋に新会長に就任した彼は同い年の41歳。話が弾んだ。
「まずは感謝の言葉をもらいました。パラリンピックムーブメントの後押し、普及活動に対して。お互いに共通した問題意識は、若い世代にどう伝えていくのか、ということ。学んだことを香取慎吾というフィルターを通して、少しでもみんなに伝えていければ、と答えたら、『その通りだ』とうなずいてくれた」
――会長は元ジャーナリスト。いきなり質問があるんだ、と切り込んできた。
「初めてのパラリンピックはどうだ? この経験を東京大会にどうつなげていくんだ?と聞かれた」
「選手、スタッフからもらう熱量がすごい、と印象を伝えた。自分が感じた熱を今の活動を通して、大勢の人に会場で味わってもらいたい、と訴えました」
――会長の反応は?
「シンゴはやはりアーティストだなあと。人々からパッション(情熱)を感じているんだなって」
――昨年からSNSを使って、自分が感じたこと、思ったことを伝えている。
「返信を読むと、2020年大会を楽しみにしていますっていう人が多い。パラスポーツを知る人が増えていけば、日本はきっと優しくて強い国に変われる。20年が終わりではなく、始まりになるように」
――最後に会長から粋な提案があった。20年大会の開会式は一緒に見ようと。
「すごく光栄なことで、熱い思いが伝わってきた」
――一つの目標がある。 「20年大会が始まったら『明日は○○選手の試合だね』と、子どもたちの会話に選手たちの名前が自然に出てくるようになればいいな、と思っています」(構成・榊原一生)