今季初勝利を挙げた比嘉真美子=時事
女子ゴルフのKKT杯バンテリンレディスオープン(熊本空港CC 6428ヤード=パー72)は15日、最終ラウンドがあり、首位に4打差の12位から出た比嘉真美子が66とスコアを伸ばし、通算6アンダーで今季初勝利を挙げた。ツアー通算4勝目。前日首位の成田美寿々が1打差の2位。
通算4アンダーの3位に、権藤可恋とささきしょうこ。不動裕理は16位、鈴木愛は20位だった。福田真未が8番(149ヤード)で、今大会4人目のホールインワンを記録した。ツアー最多は2002年の大王製紙エリエール・オープンの5人。
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4打以内に上位18人がひしめいてスタートした大混戦。抜け出したのは、最終組の5組前で回った24歳の比嘉だった。
7バーディー、1ボギーの猛チャージで、4打差12位から逆転。「すごくいいゴルフができた。全ての一打に全力を心掛けた」。先にホールアウトし、プレーオフに備えた練習グリーンで喜びの瞬間を迎えた。
1番で10ヤードのチップインバーディー。「頑張れば、いいところまでいけるのでは」と気分が乗った。直後にボギーをたたいたが、4番ですぐ取り戻し、6番で6メートル、8番では3メートルを沈める。「いい流れのままプレーができた」。後半も12番で3メートル、15番で6メートルを決め、リーダーボードを駆け上った。最終18番(パー5)は第2打をグリーン奥まで運び、パターで寄せてバーディー。「攻める気持ちがよかった」。単独トップに立って、後続に重圧をかけた。
前週までトップ3が2度と好スタートし、勝利を手にした。「早い段階で次に進める。今に甘んじることなく、上を見ていきたい」。今季はメジャーを含む3勝が目標。ルーキーイヤーの2勝を超える勢いがついた。