(30日、大宮1―0浦和)
奇策――。首位浦和を最下位の大宮が倒した番狂わせは、その一手が生んだ。
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開幕6連敗を喫するなど、この日まで8戦未勝利。渋谷監督が自らの進退をほのめかすなど、大宮の雰囲気は重かった。立ち込める暗雲を吹き飛ばしたのが、試合前日の非公開練習で準備した戦い方だ。
8試合24得点の浦和を相手に、布陣を大きく変えた。ゲームメイクが出来るボランチの茨田を攻撃の起点として、右MFで起用。代わって、運動量のあるMF金沢を浦和のキーマン、興梠のマークにあて、得点への危険な匂いを消した。
策が実ったのが、後半18分の決勝点だ。競り合いのこぼれ球が前線へ。茨田がそのパスを受けると、ペナルティーエリア内で右足を豪快に振った。強烈なシュートで浦和のゴールネットを揺らした。
「さいたまダービー」という舞…