菅義偉官房長官は22日午前、衆参両院の議院運営委員会理事会で、臨時国会を28日に召集すると伝えた。安倍晋三首相は臨時国会で国会審議を行わず、召集当日に衆院を解散する方針。森友・加計(かけ)学園の問題を解明するため、代表質問などを求めていた民進など野党4党は反発した。
衆院議運委の石関貴史筆頭理事(民進)は理事会を欠席。記者団に「要求したのは、審議をするための国会だ」と述べ、政府の姿勢を批判した。参院の理事会では、菅氏が「国民生活に関わる内外の課題に対応するために臨時国会を召集する」と発言。共産党理事が「国民生活に関わる内外の課題に対応するためにと言いながら提出法案の説明もしないのか」と抗議した。
政府は22日の持ち回り閣議で28日召集を決定した。首相は25日に記者会見し、解散する意向を表明する。
政府は当初、21日の衆参の議運委理事会で28日召集を伝える予定だったが、民進側が出席せず「流会」になった。22日の理事会は衆参の議運委委員長(自民)が職権で理事会を開いた。
自民党と公明党の幹事長、国会対策委員長は22日午前、東京都内で会談。26日に改めて議運委理事会を開き、28日の本会議の進め方などを協議することを確認した。