党首討論で質問する日本維新の会の片山虎之助共同代表=30日午後3時44分、国会内、岩下毅撮影
1年半ぶりに行われた党首討論。森友・加計学園問題、外交などについて論戦が交わされました。討論時間は計45分間。担当記者が解説します。
【党首討論詳報】「総理を守るため改ざんや隠蔽」志位氏
森友巡る辞任条件、首相「新しい定義でない」 党首討論
安倍首相 森友・加計問題に正面から答えず
「うみを出し切る」とする安倍晋三首相だが、森友・加計学園問題をめぐる野党からの問いに、正面から答えない場面が目立った。
安倍首相が加計学園理事長と面会した際に「いいね」と言ったとした愛媛県の文書について、学園が「実際にはなかった」と面会を否定したファクスを取り上げた立憲民主党の枝野幸男代表は、「内閣総理大臣の名前を勝手に使われ、利用された。説明してもらわなきゃ困る、と総理大臣として言わなきゃおかしい」と問いかけた。
これに対し、安倍首相は「見失ってはならない視点は、獣医学部が50年間も新設されなかったのはおかしいということ」「(倍率が)16倍になる学部を新設をしなかったこと自体も問題ではないか」と、国家戦略特区制度をめぐる持論を展開。枝野氏の問いかけへの答えは、最後に「政府としてコメントする立場にはない」と触れただけだった。
安倍首相は、野党議員からの「ヤジ」に敏感に反応する姿が目立つ。この日の党首討論でも、ヤジに2度、クレームをつけた。「NHKだとヤジの音を拾わないんで」「いま辻元さんからヤジがございましたが……」。もちろん、首相のこうしたクレームも、枝野氏の持ち時間に含まれる。(太田成美)
■枝野氏19分 追及逃げられ「…