ロシア国旗を手にするガンバ大阪のGK東口順昭=大阪府吹田市
ワールドカップ日本代表選出
本田・香川・岡崎、W杯代表入り 西野Jの23人選出
カズ、ヒデ、ラモス…あなただけの日本代表をつくってみよう
【特集】2018ワールドカップ
2018ワールドカップの試合日程
日本代表のニュースや試合日程
「遠回りのサッカー人生やと思うけど、やり続けてきた結果ここまで来れた。苦労してなんぼやな」。ガンバ大阪のゴールキーパー東口順昭(まさあき)選手(32)は初めてW杯の切符をつかみ、感慨に浸った。
大阪府高槻市出身。7歳でサッカーを始め、中学時代はガンバのジュニアユースで同期の本田圭佑選手とプレーした。ただその後は苦しい道のりを歩んだ。実力不足でユースへの昇格がかなわず、京都・洛南高校から福井工業大へ。さらに新潟経営大に転入した。いずれも全国上位レベルの強豪ではないチームだった。
エリートとはいえない歩みだが、「そこが今の自分を作った」。大学でのプレーが買われ、当時J1リーグのアルビレックス新潟に入団できた。素早い反応を評価され、2011年には日本代表に選出された。ガンバに加入した14年にはリーグ優勝など3冠獲得に大きく貢献した。
今年4月の試合中には顔面を骨折するアクシデントに見舞われたが、驚異的な回復でW杯に間に合わせた。東口選手は言った。「僕の夢はここで終わりじゃない。W杯で日本の勝利に貢献したい」。ようやくつかんだ憧れの舞台へ。胸を高鳴らせた。(岩佐友)