(29日、高校野球南神奈川決勝 横浜7―3鎌倉学園)
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横浜の二刀流・万波、甲子園へ導く特大アーチ 南神奈川
横浜スタジアムの左翼席最上段に白球が消えた。三回無死二塁で横浜の4番・万波。昨年の決勝では5三振を喫したこともあり、「今日にかける思いは誰よりも強かった」。ひざ元の変化球を振り抜き、今大会2本目の本塁打で勝利を引き寄せた。
強豪の横浜で1年生からベンチ入りしている万波だが、大会前は不振が続いた。主力選手が暮らす寮を出て、東京都内の自宅からの通学生活に。ようやく6月に打撃フォームが固まると、大会直前の登録選手変更でぎりぎりのメンバー入り。背番号「13」ながら4回戦から4番に座り、投手としても4試合で救援登板した。
激戦の神奈川で3連覇は法政二の5連覇(1957~61年)、東海大相模の4連覇(74~77年)に続く快挙。だが、甲子園では昨年が1回戦、一昨年が2回戦で敗退と、結果を残せていない。「今年は絶対にやってやる」と万波。上り調子で3度目の甲子園に立つ。(波戸健一)