台風13号が関東地方に接近したことで、8日から交通機関を中心に影響が出た。台風が関東から東北を北上するとみられる9日も、一部の路線で運転見合わせが決まっている。激しい雨や暴風などにより、通勤通学の足に影響する恐れもあり、気象庁は注意を呼びかけている。
今晩とあす朝、交通機関に混乱のおそれ 厳重な警戒を
JR東日本は久留里線の8日午後2時以降の運転を中止したほか、千葉県内を中心に夕方以降の運転本数を通常ダイヤより減らした。房総半島方面に向かう特急のほか、東海道線の「湘南ライナー」「ホームライナー小田原」と、総武快速線の「ホームライナー千葉」なども運転を取りやめた。
9日午前は、常磐、京葉、総武、成田、内房、外房、水郡各線で始発から運転本数を減らしたり、房総半島内の一部区間で運転を見合わせたりする予定。
東武鉄道も9日午前、日光線や伊勢崎線で特急の運転を一部見合わせる。
空の便にも影響が出た。 台風13号の接近を受け、全日空は8日の羽田発着便など国内線36便が欠航した。日本航空は国内線48便が欠航し、9日の一部の便も欠航が決まった。
気象庁の担当者は外出の際には十分な注意が必要とし、「普段の大雨とは違った危険が隠れていると考えて警戒してほしい。外出の予定の変更も含めて安全確保が必要」と呼びかけている。