(12日、高校野球 済美13―11星稜)
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二転三転する試合展開の中、済美がタイブレークで激戦を制した。2点を追う延長十三回無死、矢野が右翼ポールに打球が直撃する満塁本塁打。逆転満塁本塁打でのサヨナラ試合は大会史上初となった。
済美は6点を追う八回、政吉の左越え3点本塁打など6長短打を集めて一時逆転。星稜が九回、4単打で2点差を追いつき、延長戦にもつれこんだ。
十二回1死満塁のピンチを左腕寺沢の連続三振でしのいだ星稜は、タイブレークに入った十三回にスクイズなどで2点のリードを奪った。しかし、その裏に試合をひっくり返す済美のサヨナラ弾が生まれた。
○山口直(済) 地方大会から1人で投げ抜くエース。矢野のサヨナラ満塁弾に「勝ったというより、終わったという感じだった」。
●寺沢(星) サヨナラ弾を浴びた2年生。「ボール球を投げたくない思いから甘めに入ってしまった。失投です。もっと先輩たちと甲子園で野球がしたかった。すごく悔しい」
●奥川(星) 四回に右足がつって1失点で降板。「投げきっていればこんな展開にならなかったかもしれない。もっと成長して戻ってきたい」
【大会記録】▽サヨナラ満塁本塁打 矢野(済美)が十三回に記録。第59回大会(1977年)の川端(大鉄)が津久見戦で記録して以来、2度目。逆転サヨナラは初。サヨナラ本塁打は第97回大会(2015年)の長嶋(関東一)が中京大中京戦で記録して以来、20度目。満塁本塁打は第4日の8日に堀本(大垣日大)が東海大星翔戦で記録して以来、49度目。