(24日、アジア大会サッカー決勝トーナメント1回戦 日本1―0マレーシア)
ようやく均衡を破ったのは後半終了間際だった。
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DF裏へのパスを要求したFW上田へスルーパスが出た。対応が遅れたDFが背後から反則を犯し、PKを獲得。上田が自らゴール右へ突き刺した。
ボール保持率で上回った日本だったが、決定力を欠いた。後半10分過ぎから潮目が変わる。1次リーグで強豪韓国を破ったマレーシアが、得意のカウンターで日本ゴールへ迫る。延長も頭に浮かんできたところで、相手のお株を奪う縦パス1本から得点した。
東京五輪世代は昨春のU20(20歳以下)ワールドカップ、今年初めのU23アジア選手権と、ともに決勝トーナメント初戦で敗れていたが、そのハードルをクリアした。前日23日に50歳になった森保監督は「絶対勝つんだという気持ちを見せてくれた。これでまた試合ができる」。1日遅れの誕生日プレゼントを喜んだ。
日本は27日、中国を破ったサウジアラビアと4強入りをかけて対戦する。(金子智彦)