原子力規制委員会によると、6日未明に北海道で発生した地震による停電で、北海道電力泊原発1~3号機(北海道泊村)の外部電源が喪失した。午後1時までにいずれも電気供給が復旧した。3基はいずれも運転停止中で、原子炉内に核燃料はなかった。非常用ディーゼル発電機を起動して電気を供給し、使用済み燃料プールにある核燃料の冷却を続けていた。発電機の燃料は、少なくとも7日分は確保されているという。
北海道で震度7 胆振地方が震源、推定M6.7
泊原発から震源地は100キロほど離れている。原発の安全にかかわる機器や、所内の放射線量を測るモニタリングポストの数値に異常はないという。原子力規制庁は「安全性という観点では問題のない状況だが、引き続き状況を注視していく」としている。
一方、停電などの影響で、道内にある91局のモニタリングポストのうち21局が停止中という。
また、青森県にある日本原燃六ケ所再処理工場や東北電力東通原発でも異常は確認されていないという。