北海道胆振(いぶり)地方を震源とする地震の発生から1週間を迎えた13日、36人が犠牲になった厚真(あつま)町で住民らが黙禱(もくとう)した。正午にサイレンが鳴り、町役場の玄関前で宮坂尚市朗町長らが約40秒間、犠牲者を悼んだ。
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北海道で震度7、道内の被害状況は
宮坂町長は「生活再建や復興に歩みを進めたい」と話した。北海道で初めて震度7を観測した同町では7カ所の避難所に917人が身を寄せている。さらに約1650戸で断水が続いているが、少しずつ復旧しているという。
避難所になっている町総合福祉センターを車で通りかかった同町表町の東田千代子さん(87)は、土砂崩れが起きた地区の方角に向かって1分以上手を合わせた。亡くなった畑島武司さん(86)、富子さん(81)夫婦と仲が良かったといい、「少しでも頑張っていきたいけど、寝ても覚めてもさみしいです」と話した。(遠藤隆史、宮川純一)