国内の100歳以上の高齢者は、「老人の日」の15日時点で6万9785人になる見込みだと、厚生労働省が14日発表した。昨年より2014人増え、1971年(339人)から48年連続で過去最多を更新した。女性が6万1454人と88・1%を占める。
100歳以上の高齢者は、老人福祉法が制定された63年当時は153人だった。98年に1万人を、2012年には5万人を超えた。この10年で人数はほぼ倍増している。
人口10万人あたりで最も多い都道府県は、島根の101・02人で6年連続となった。また2年連続で、鳥取(97・88人)と高知(96・50人)が続いた。最も少ないのは埼玉の32・90人で29年連続。愛知(36・78人)、千葉(39・34人)がそれぞれ12年連続で続いた。
国内の最高齢者は、福岡市の田中カ子(かね)さんで115歳。男性の最高齢者は昨年に続き、北海道足寄町の野中正造(まさぞう)さんで113歳。
今年度中に100歳を迎える人は、昨年度より144人多い3万2241人となる見込みだ。政府は自治体を通じて祝い状や銀杯を贈る。(佐藤啓介)