将棋の谷川浩司九段(56)が1日に指されたテレビ対局に勝ち、公式戦通算1300勝を達成した。史上5人目の記録で、プロ入りから41年9カ月で到達した。
1300勝は故大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人(71)、加藤一二三九段(78)、羽生善治竜王(48)が達成している。谷川九段は「ここ10年は1勝することの難しさを感じる日々でした。それでも最近は将棋の奥深さを再認識し、また後輩との捻(ねじ)り合いを楽しめる心境になりました。1433勝という大山十五世名人の偉大な記録に少しでも近づけるよう、これからも頑張ります」とのコメントを出した。
谷川九段は神戸市出身。十七世名人の資格を保持しており、2012年から17年まで同連盟の会長を務めた。通算対局数は2135局(832敗、2持将棋)。