独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は2日、傘下の独高級車大手アウディのルペルト・シュタートラー前会長との契約を同日付で打ち切ったと発表した。シュタートラー氏は今年6月、車の排ガス処理不正に関わった疑いで独検察当局に逮捕された。発表によると、同氏は当局に勾留されたままで、職務を果たせないと判断した。
VWは6月のシュタートラー氏の逮捕を受けて、同氏をアウディの会長職から解任し、アブラハム・ショット取締役を暫定会長に指名したが、シュタートラー氏との契約は続いていた。
シュタートラー氏は07年から10年以上、アウディの経営トップとして経営を率いた。(ジュネーブ=寺西和男)