急増する国内外の観光客に戸惑う祇園新橋地区(京都市東山区)の住民が、撮影マナーの向上を呼びかけ始めた。私有地への立ち入り、路上での着替え、派手なポーズ――。婚礼前の記念写真の人気スポットだが、住民の生活の場が荒らされている。住民や店主らでつくる祇園新橋景観づくり協議会は9月27日、撮影業者とマナーに関する覚書を交わした。
協議会は9月下旬、地区を紹介する冊子を4千部つくった。撮影業者に渡し、婚礼前の写真を撮るカップルや観光客に読んでもらおうという試みだ。四季の伝統行事をカラー写真で載せ、映画のような「作られたセット」ではないことをあえて説明した。
近年、観光客や撮影業者のマナ…