かやぶき屋根の民家が立ち並び、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている京都府南丹市美山町の「かやぶきの里」で20日、放水訓練があった。
多くの観光客が見守る中、午後1時半のサイレンの合図で、地区にある放水銃の一斉放水が始まり、あちこちに水のアーチがかかった。訓練は地区に残るかやぶき民家を火災から守る放水銃の動作点検のため、毎年5月と12月にある。
兵庫県尼崎市から写真撮影に訪れた森本雅由さん(73)は「放水設備が大がかりで、これだけの文化財を守るのは大変なことだと思った」と話した。(筋野健太)