英国の欧州連合(EU)からの離脱をめぐり、英国以外のEU27カ国の首脳は17日、交渉の継続を決めた。来年3月末の離脱までに交渉結果を双方の議会で承認する手続きが必要なため、今回のEU首脳会議(サミット)が離脱条件などで合意する実質的な期限とされていた。
交渉に進展があった場合に開くことにしていた11月の臨時サミットの開催は見送った。メイ英首相から新たな打開策の提案がなかったため。離脱交渉は終盤で混迷しているが、双方とも交渉は続ける意向で、最終的な決裂だけは回避した。
EU関係者によると、交渉のネックになっている英領北アイルランドとEU加盟国アイルランドとの国境問題で、EU側がメイ氏に求めていた新たな打開策の提案はなく、厳しい国境管理を避ける具体策での対立は解消されなかった。
ただ、「2週間後には状況が変…