英国のメイ首相の後任を決める与党・保守党の党首選で19日、313人の党所属下院議員による3回目の予備投票があり、4候補が次戦に進んだ。欧州連合(EU)からの強硬離脱を掲げるジョンソン前外相が143票を獲得し、3回連続でトップだった。
ジョンソン氏は、2回目の投票で脱落したラーブ前離脱相らの支持を取り付け、17票を上積み。安定した戦いぶりを続けている。ハント外相は8票増の54票、ゴーブ環境相は10票増の51票、ジャビド内相は5票増の38票だった。
候補の中で唯一、前回より票を減らし、最下位の27票だったスチュワート国際開発相が脱落した。スチュワート氏は候補の中で唯一、EUとの合意なしに10月末に強硬離脱する選択肢を完全に否定。異彩を放って予想外の健闘を見せたが、離脱実現の道筋を語らないことに批判が集中し、最後は失速した。
20日は午前と午後に投票があり、それぞれ最下位の候補が脱落する。これにより、決選投票に進む2候補に絞られる見通しだ。(ロンドン=下司佳代子)