風疹患者が全国で最も多い東京都は、妊娠を希望する19歳以上の女性に限定していた予防接種などへの補助を、妊婦の夫や妊娠を希望する女性の夫、同居する人に拡大することを決めた。男性を中心に流行が広がっているため、緊急措置として対策をとるという。
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風疹はウイルス性の感染症で、妊娠初期の女性がかかると、赤ちゃんに難聴や心疾患などの障害が出るおそれがある。東京都内の今年の発症者は、今月21日時点で全国最多の510人。このうち、8割を超える419人が男性だった。
都はこれまで、風疹の免疫があるかを調べる検査を無料とし、免疫が不十分だった場合に受ける予防接種の費用を半額補助してきた。今月1日以降の検査や予防接種について、妊婦の夫や妊娠を希望する女性の夫、同居する人も対象にするという。都は26日、こうした補助拡大を含めた緊急対策を発表する予定。