JR東海は30日、東海道新幹線を走行した「N700A」(16両編成)の台車から重さ約1・8キロの部品がなくなっていたと発表した。欠損した状態で走行していたとみられる。同社は安全性に問題はないとしているが、部品は見つかっていない。
なくなっていたのは、走行中の車輪に押し当てて油分などを除去する樹脂製部品「研磨子」(横13センチ、縦9センチ、高さ5センチ)。30日朝、大阪府摂津市内の車両基地で検査したところ、15号車の台車の1カ所でなくなっていた。
27日の検査では、すべてそろっていることが確認されていた。この列車はその後、東京―新大阪間を数往復していた。同社は東海道新幹線全135編成について緊急点検をしている。(細沢礼輝)