アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のタイトルをとるために、高額な海外からのオファーを蹴った。J1鹿島は11日(日本時間)、ACLで初優勝。ペルセポリス(イラン)との決勝で主将マークを巻いたDF昌子源(25)が歓喜の思いを語った。ワールドカップ(W杯)ロシア大会では日本代表の主力としてプレー。その後、海外クラブからの獲得の申し出を断り、鹿島に残った舞台裏も明かした。
鹿島、初のアジア王者 ACL決勝でペルセポリス下す
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――割り切ったサッカーで勝ちに徹しました。
「試合開始15分はシンプルにやろうって言っていました。グラウンドの状態が悪かったから、ロングボールがこっちも増えた。めちゃくちゃ格好悪くても、勝つため。それは本当に鹿島らしい」
――昨季はJ1で最終節で、逆転で優勝を逃しました。
「前半を迎える前のロッカールームで、ヤスさん(MF遠藤)が『俺たちは去年こういう立場で負けたんだぞ。何もなしえなかったんだぞ』って。ここで負けたら何の意味もない。去年経験した思いは誰も忘れていなかった」
――優勝トロフィーを受け取った後、小笠原に手渡した。その小笠原が最初にトロフィーを掲げました。
「絶対に嫌がると思ってたけど、しっかり鹿島のキャプテンとして、(小笠原)満男さんに上げてほしかった。満男さんはすごく嫌がって、『お前がキャプテンなんだから、お前がいけ』って。けど、『いえいえ、キャプテンはあなたです』って返しました。なんやかんや一番うれしそうやった。やっぱり、あの人が一番似合う」
――大岩監督とも抱き合っていた。
「(大岩)剛さんにも『お前を主将にして良かった』みたいなことを言ってもらって、すごいうれしかった」
――みんなが同じ方向を向いていました。
「優勝してから言おうと思っていたけど、夏に海外のクラブからオファーがあった。僕が残った最大の理由はやっぱりACLで優勝するため」
――フランスのクラブから移籍金5億円という報道もあった。
「満さん(鈴木強化部長)にも…