観光庁は21日、10月の訪日外国人客数が前年同月比1・8%増の264万600人だったと発表した。前月は、台風21号による関西空港の被災や北海道胆振(いぶり)東部地震などの影響で5年8カ月ぶりに前年割れだったが、すぐにプラスに転じた。
前月に特に減少が目立った東アジア圏で、10月は中国が前年同月比7・8%増の71万5300人に回復。10月としては過去最高の数字を記録したが、韓国は8・0%減(57万1200人)、台湾は9・9%減(37万9600人)と伸び悩んだ。
田端浩長官は「地震について韓国の人はナーバスに感じる傾向にある。中国人は訪日需要が旺盛で、団体旅行の数も伸びている」と分析。「外的なマイナス要因がなければ(今年の年間訪日外国人客数は)3千万人を超えると見込んでいる」と話した。