3日のニューヨーク株式市場では、米利下げへの期待から大企業でつくるダウ工業株平均が続伸し、前日比179・32ドル(0・67%)高い2万6966・00ドルで終えた。昨年10月3日以来ほぼ9カ月ぶりに、終値ベースでの史上最高値を更新した。ハイテク株中心のナスダック市場の総合指数も同61・14ポイント(0・75%)高い8170・23で引け、最高値を塗り替えた。
朝方に米民間機関が発表した雇用指標が市場の予測を下回った。これを受けて米連邦準備制度理事会(FRB)が今月末に利下げに踏み切るとの観測が一段と強まり、幅広い銘柄が買われた。前週末の米中首脳会談で、通商協議の再開と対中追加関税の見送りで合意したことも追い風に、ダウ平均は4営業日連続での上昇となった。
3日は米独立記念日の前日で、午後1時までの短縮取引だった。(シカゴ=江渕崇)