総務省が5日発表した5月の家計調査で、2人以上の世帯の消費支出は、前年の同じ月より実質で4・0%多い30万901円だった。改元に伴う10連休の効果で宿泊費や交通費の支出が増えたためだ。これだけ大きな伸びは2015年5月(4・8%増)以来、4年ぶりとなる。
前年同月より増えたのは6カ月連続。項目別では、「その他の消費支出」を除いて最も寄与度が大きかったのは、宿泊費などの「教養娯楽」で2カ月連続で増えた。インターネット接続料や携帯電話代などの「通信」や、航空運賃などの「交通」も大きく寄与した。
総務省は、基調判断を「消費は持ち直している」とし、1~4月の「消費は持ち直しの動きが見られる」から引き上げた。ただ、今後は連休の反動で節約傾向が強まる可能性もある。(高橋末菜)