英国の与党・保守党大会中に開かれた香港関連のイベントで、国営中国中央テレビの女性記者(48)が運営側の男性の顔をたたいたとして暴行の罪に問われた事件で、英検察当局は21日、有罪判決を得るには証拠が不十分として公訴を取り下げたことを明らかにした。BBCなどが報じた。
中国の記者、平手打ちでお返し 香港イベント退出迫られ
イベントは9月30日に英中部バーミンガムで開かれた。保守党人権委員会が主催し、香港の自由、法の支配、自治をテーマに話し合った。AFP通信によると、男性側はこの記者が登壇者に「反中国的だ」と怒鳴ったため退出を求めたところ、顔を平手打ちされたと主張していた。
地元警察は暴行の疑いで記者を一晩拘束し、釈放した上で捜査を継続。11月21日には、軽犯罪を担当する治安判事裁判所に記者が出廷する予定だった。
在英中国大使館は事件をめぐり…