来季、またJ1神戸に世界的スター選手がやってくる。1日、今季最終戦の仙台戦後、本拠ノエスタで元スペイン代表FWビジャ(36)の来季からの完全移籍加入が発表された。
神戸がビジャ獲得 イニエスタらとスペイン黄金時代築く
ビジャは試合後にチームメートになる選手たちにあいさつ。仙台戦のハーフタイムには、ノエスタの大型スクリーンに観戦している姿が映され、観客が沸いた。移籍決断の理由は「そのチームが示してくれている興味、歓迎度を大事にしている。神戸にそのような姿を見ることができた」。3日が37歳の誕生日。会見終盤にはクラブから誕生日ケーキをサプライズでプレゼントされ、満面の笑みを浮かべた。「温かく歓迎してくれて感謝している。試合を見ていて楽しむことができた。来季から良い形で貢献したい」
オファーを受けた際、ともにスペイン代表の黄金時代を築いた34歳のイニエスタに相談したという。「神戸という街やクラブの居心地の良さなどについて話を聞いた。良い印象を持った。イニエスタとはチームメートだけど、長年の友達でもあるので、違った場所で一緒に(クラブをアジアの頂点へ導く)プロジェクトに取り組めてうれしい」。イニエスタの後押しがあったことも明かした。
記者会見には神戸の三木谷浩史会長も同席。三木谷会長は「(リージョ)監督とも相談して、(目指す)スタイルに合うストライカーということでビジャの名前が挙がった。より築き上げてきたスタイルに磨きをかけて、お客さんを魅了するサッカーを追求したい」と獲得の理由を語った。(大西史恭)