日ロ首脳会談を1日に控えたロシアの世論調査で、北方領土の日本への引き渡しを支持する回答が17%にのぼり、2016年の同様の調査から10ポイント増えた。反対意見が7割超で圧倒的に多いのは変わりないが、経済的な見返りへの期待のほか、ロシアの世論が変わりつつあるとの見方もある。
調査は11月22~28日、ロシアの独立系世論調査機関「レバダセンター」が実施した。同30日に公表された結果によると「平和条約の締結と日ロの経済協力の発展のため、(北方領土の)島のいくつかを日本に引き渡すことを支持するか」という質問に、17%が「支持する」と答えた。
北方領土の引き渡しについて同センターが調査するのは1992年以降、今回で13回目。引き渡しを支持する意見が10%を超えたのは92年10月(12%)以来で、「支持しない」(74%)の割合も、93年以降では最も低かった。
前回2016年の調査までは質…